大人の対応って・・・

kentadon2007-11-02

 世の中にはね、まぁなんていうか、なんともムリが堂々と通る仕組みがあるようです。

 何のことかって。うーーーん、なんていえばいいのかなぁ、とにかくぼくの関係する仕事でのことなんだけどね。ただしそこんとこは微妙な問題が絡んでいてね。つまりあうんの呼吸が必要らしくてね、いわゆる大人の対応が求められるようでね、つまり青くさくてはいけないようでね、でもっていい年になっても青くさいぼくはついていけないようでね・・・なんかまどろっこしいね。

 つまり簡単に言うと、仕事が絡んでくる場合、いくら非道だー!と思ってもですよ、それらを大きな声で、まともに、固有名詞をだして、詳しくは言えないのです。なにせだれだって毎日平穏に仕事がしたく、明日からも平穏に仕事がしたく、この先10年20年はずーーーと仕事をしていたいわけで、とうぜんぼくも仕事を続けなければならないのです。
 そこですこしフィクション仕立てでお話しましょう。概略はこういうことなんです。

 ある仕事場でぼくが商品に傷をつけたのです。ぼくは根っからの正直者で、お人よしで、けっこう肉体派で、脱ぐとすごいのだけど、そこいらは話とあんまり関係ないので触れません。触れてるか。まぁいいや。

 えとね、話を戻すと、その傷をリペア専門の業者に、得意先の得意先が依頼をしました。それでもってその費用を、得意先の得意先がぼくに請求が来るようにしました。とまぁここまではぼくも別段文句がありません。なにせぼくが傷をつけたのですからね。しかーーし、その後がいけません。なんともいけませんねぇ。

 先日請求書が届きました。もちろんそのリペア業者からです。ぼくもいちおう青臭くても大人なので、内容は確認します。するとどうでしょう、なんと傷の修理が10ヶ所あるのです。ぼくのミスったところはその半分以下です。得意先の得意先が、自分のところでつけたであろう傷も一緒に直させて、でもって一緒に請求をぼくにおっつけたようなのです。なんでも仲良く一緒にすりゃぁいいってもんじゃぁありませんよ。タクッ。

 年取ってても青臭いぼくは、業者に電話をしました。するとなんと、やはり、得意先の得意先の担当者は、自分とこの業者が付けたであろう傷の分も、一緒に、ぼくの請求分に混ぜたことが判明しました。どこまでも透明でブルーの青臭いぼくは、やはりそれは、ひょっとしていけないことなのではないかと、いっぱい感じ、さらに頭がブルーになったのであります。いやはやです。

 まぁそんでね、あれこれあってね、最後的には、立場が風下にあるぼくとぼくの関係者(得意先)は、このさき10年20年先のことを考え、相手のとんでもなくわけわかんない言い訳を飲み込むしだいとなったわけです。なんともやりきれないのです。

 やりきれないので、なんとかこの青臭い心を落ち着けようと、飼い犬といつもより長いコースの散歩に出ました。アッチコッチをふらつきながら、飼い犬といつもより多く会話をしました。わが賢い飼い犬のケンタクンは、なんだかすべてをわかっているようで、いつもと違いわがまま言わずぼくと一緒に歩いてくれました。

 気がつくとぼくは、いつもの、へんにとんがっていないふつうの青臭いぼくに戻っていました。飼い犬に感謝です。ありがとう。