雑木林の白馬の真実

 ちょっと内容をキチンと覚えていないのだけど、番組の名前も覚えていないのだけど、とにかく吉田茂元首相の物語を正月の特番でやっていました。テレビの番組です。

 話はだいぶん前後するけどね、1ヶ月月ぐらい前に、ぼくがいつも散歩をしている雑木林に異変がありました。この雑木林はね、なんと我が住まいから歩いて45秒のところにあって、ぼくはたいへん重宝に使わせてもらっているのです。

 えと、どきどきぼくが書くこの雑木林まで歩いてかかる秒数が、37秒だの54秒だのといった違う表記になるが、おれはおかしいではないか、そこんところはいったいどう弁明するのだ!

 などといったありがたいご指摘を、以前よりいただいていますが、そこらはぼくの性格といっしょでだいたいがいい加減な数字なのです。でもってときどき幽霊に遭遇することも、これもいい加減です。けどうそではないのですよ。でもいい加減です。

 だからそのあたりのことについてはあまり真剣に考えず軽く流してくださいね。

 でね、その雑木林だけど、いつもこの時期は枯れ葉がびっしりと大地に敷き詰められていて、茶色の土肌はすっかり隠れているのです。

 どころが、その日は、なんとぼくと愛犬ケンタクンの通り道ができていましたよ。まるで神様が作ってくれたように・・・だいぶ大げさだな、とにかくきれいに枯れ葉が、一定の距離を、両横に掃きだされていました。もちろん神様の仕事ではありません。けど人の手が入った跡がくっきりです。

 なーんでこんなことするんかなぁ?とほんとに首をかしげていたら、ケンタクン(犬の名前です)も一緒に首を斜めにしていました。賢いやつです。

 ひょっとしたら、時々出会うゴルフおじさんが掃いたのかもしれないな。あるいは帰国子女で、たぶんいじめられて登校拒否になっていて、ときどきこの雑木林の倒木に座って本をよんでる彼女が、なんだか急に掃き清めることに目覚めたのかなどと、いろんなことを考えてしまいましたね。

 でね、そこいらのことはとうに忘れていたんだけど、その正月特番でなんとぼくの愛する(ちょっとこれもオーバーだな)雑木林が、湘南大磯吉田邸そばの雑木林となってテレビに映ってました。

 少年のころの吉田茂が白馬にまたがって、いつもぼくが散策する雑木林を、パカパカとお馬にまたがって通っていましたよ。

 そうか、そういうことかと、やっとこ掃き清められた雑木林ロードの真実が解明されたのであります。

 ぼくも白馬にまたがってみたくなりましたね。けど白馬はしません。しょうがないので飼い犬ケンタクンにでもまたがるかと思い彼を見ると、賢いやつは、右前足を顔の前で左右に振ってイヤイヤをしていました・・・

 えーと上記の表現がどうしても納得できない。犬がイヤイヤなどするはずがない。犬にまたがるなんて動物愛護センターに訴えてやる等々、イロイロ文句があるでしょうが、なんとか軽く流してもらいたいもんです。正月ですから。