餅食いすぎて豚と化す
よーくわかっているんだけどね。ついつい食いすぎてしまう。これはほんとにダメだね。いつもいつも反省ばかり。だけどね、正月に食べるお餅は本当にうまい。
ぼくなんかは餅が好きだから、年がら年中食っているけど、でもそれらは正月用の餅ではなく、例のあのサトウの切り餅とかいったあの類の餅なのです。
ぼくはサトウの切り餅はまあ好きなほうで、それなりに許容の範囲にあるんだけど、でもね、ぼくにとっては値段がすこしキツイのです。
いえね、もちろん何百円といった単位なんで、サトウの切り餅を食うことで家族の食生活に大きな犠牲がかかるといった、そんな問題はないんですがね。
ただうんと安いその方面の餅がね、スーパーの棚なんかに、ドウダ!とばかし並んでおいてあったりするんですよね、意地悪く。
なもんだから、ついその安い方を買ってしまって、そんでもって食べると
「エエェーーー、これは餅じゃないだろーー」
ということになるんです。ですが・・・どうも安い方に、やはり手が出てしまうのだね。ようするにケチなんだろうか。
であるのでとにかく正月の餅は、ぼくにはいつも輝いていて、大きな長方形の餅を切りながら、いつまでたべられるかなぁ、なんて考え、たれるよだれもほっときながらニタニタしてしまうのです。
だから暮れにね、その長方形の餅を切る作業は、けっこう好きで、ルンルン気分でやっつけますよ。そんなふうにして思いを餅に入れすぎるもんだから、だからこれが止まらないんですね。食べるのが。
雑煮はたいてい餅を三個いれます。それから安倍川餅(例の黄な粉をまぶしたヤツ)とか海苔を巻いた磯辺などを、休んじゃあ食い、休んじゃあ食い、休んじゃあ食いと、食い続けるのです。
ハハハ、じっさい笑っちゃいますよ。
だもんだから鏡を見ると顔がいくぶん膨らんで見えます。たぶん元に戻すのに今月イッパイ掛かります、毎年そうなのです、ほとんど学習効果なしなのです。けどそれでいいと思っているのです。