おじさんは怒っている

kentadon2008-01-16

 ほんとに怒ってます。ここのところ見かけなかったんだけど、いやなものをまたみてしまいました。

 ぼくははっきりいって、それほど人様に自慢できる半生を重ねてきたわけではありません。だからアレコレ言うのは、すこし気が引けるところもあります。それだからできるだけ、善悪の判断の外に結論を持っていくように心がけています。

 ちょっと言わしてもらうと、ぼくはこれでもね、けっこう足りないなりに、偏っているなりに、できるだけ差障りのないようになどといった、大人の対応をすべく頭を使っているのです。ただねぇ、ただことが動物のことになるとね、もういけません。遠慮がなくなります。

 特にぼくの大好きなお犬様のこととなると、しんそこ怒りに燃えるのです。星一徹の目になってしまうのですね・・・あの例の目が炎になるやつです。

 じつはね、これまで何回となくここで言ってきていることですが、犬を自分の、飼い主の、まるで装束のひとつのように扱うのはおやめいただきたい。これはぜったいやめてほしい!犬はね、生きている動物です。われわれ人間と同じように動物です。感情があるのです。飾りではないのですよ。

 なんのことかと思うかもしれませんね。ちょっと前置きが長くなりました。あのね、犬を散歩に連れているおばさんが歩道を歩いていました。吉祥寺井の頭公園横の歩道です。そのまままっすぐ行くとジブリ森美術館へ続く道です。

 おばさんはかなりの老犬を連れています。ぼくは犬大好き人間なので、顔と全体を見ると、犬の年はだいたいわかります。かわいそうに老犬はですよ、口にね、なんと大きなバッグをくわえさせられているのです。

 これはたぶん飼い主が、「私の犬はこんなにお利口なの」っていうことを見せたい、あるいは下の始末をするアレコレを入れたバッグを、ただ自分が持つのがいやで持たせている。そんなところでしょう。どっちにしたって犬にはとんでもない迷惑です。

 あのね、いぬは口がすべてなのですよ。歩道脇に生えてる雑草を食べたり、縄張りをクンクン確認したり、突然の攻撃に対する防御であったりね。そこいらのことを考えたことがあるのでしょうかね。

 はっきり申し上げます。もし、ぼくの言うことが大げさで、チャンチャラ可笑しくて、犬なんだからそこまで考える必要なんかない、などといった考えをあなたがお持ちであったら、あなたには犬と一緒に生活する資格はありません。

 犬にもね、感情があるのですよ。ぼくが考えるに、それはぼくら人間とはすこし違う感情だけどキチン持っているのです。

 でね、彼らは感情を表現する手段としての発声が限られているもんだから、ぼくのように犬語がわかる限られ人としか日常会話ができないから、だから内に蓄える感情は異質なものとして犬の行動にでます。ただそこいらは、キチンと真正面から犬と向っていないとわからないけどね。

 真正面から向うということは、50対50で付き合うということなんです。50対50で付き合えば、どう転んだって、一緒に散歩する犬の口に、バッグをくわえさせることなんかできやしませんよね。

 どうかそこいらがまだよくわからないかたは、意識して、考えて、あなたの愛犬と接して下さい。

 そこいらはチャンチャラ可笑しくて、そんなこと聞く耳持たないというかたは、どうかぬいぐるみで我慢してください。あなたにはぬいぐるみがお似合いです。