サボテンのストラップ
サボテンのストラップってなんのことかわかりますか?
ぼくがニュースで見たストラップは、携帯電話のストラップの先っぽに、本物の小さなサボテンが入っている容器が付いているやつでしたよ。
でもってときどき下のほうを水に浸してやると、そのサボテンは生きながらえることができるそうなのです。ぼくにしてみると、顔はカワイイけどオツムがすこしかわいそうなそのアナウンサーは「カワイイーー」などとほざいていました。
ぼくはね、人々がこんなストラップがあることを知った時に、いったいどんな風に思うのだろう、どんな風に考えるのだろう、どうまわりの人に話すのだろうかと、ちょっと・・・ちょっとじゃないな、だいぶ深く考え込みました。
まずぼくの結論を言うと、こんなことはあまりえばって、どうだとはかり宣伝するものではないと思うのです。
もっとはっきり言うと、広く世間に、胸張って、いいもの作ったぞとばかりに、生きている草花を装飾の一つにするような行為は、あまりするべきではないと考えます。もちろんぼくはこういうことは嫌いだといっているので、いつも言うことですが良し悪しよりも好き嫌いの判断ですがね。
なんだか聖人君子のようなことを言っているようで、ちょっと気が引けるのですが、それでもこういったことはいろんなことに繋がると思うので、やはり言っておきたいのです。
ぼくは時々、犬連れ散歩人のアレコレをここで言っていますが、たいていの基本はこの問題と底辺が、つまり根っこが一緒なのです。
犬の口にバッグを咥えさせて得意になっている散歩させている人。
何が何でも自分のペースで歩きたいために、むりやり首輪を引っ張って歩く人。
凄いスピードの自転車に乗って、凄いスピードで犬を走らせている人。
あのさぁ、そんなに自分本位で散歩したけりゃさぁ、一人で散歩しなよ。ね。
犬を装飾品のほうに扱う人々の多くは、たぶんサボテンストラップなども、何の抵抗もなく受け入れるのでしょう。でもって「カワイイー」などといいながらブル下げるのでしょうね。
道路に面する公園の植木を、あれこれいじって文字にして、どうだとばかり得意がっている公園管理者もいます。じっさい悲しいね。植木がね、文字の形に生えていて、きれいだね。凄いね。楽しいね。なんていう子供がもしいたら、ぼくはきっとその場で注意するね。
小さい子供だから、なおさら注意が必要なんだね、そんな形にされた木々が、嬉しいかどうか、キチンと教えるべきだね。
ぼくはね、基本的に人間がそれほどエライと思っていないのです。だから考え違いしている人々の、あまりにもトンチンカンな行為、つま他の生物に対して優越感を持ってする行為が嫌いです。