携帯

 電話機をまた変えました。ぼくにはめずらしくこまめに変えています。といってもね、1年前にAUからソフトバンクに変えたのを、またAUに戻しただけです。だから1年は経っているのです。

 ぼくはけっこう物持ちが良いほうなので、なのでめずらしくといった表現になるのです。したがって「オイラは3月にいっぺんは替えてんから」などといった連中からみれば、長持ちのほうかもしれませんね。

 電話機はできるだけ同じメーカーを選びました。ほんとはスマートフォンにしたかったんだけど、あいかわず品不足のようで、ほしいものを悠長に待つといったことを、それこそ幼稚園時代からしたことがないぼくには無理でしたね。

 とにかく待つことは大嫌いなのです。いまほしい・すぐほしい・とにかくほしいといった状態なので、納期まで2月掛かりますなどと言われたら、即座に断ります。
 
 まぁ、そんなことを自慢してもしょうがないね。

 新しい携帯電話には、新たになったメンバーが登録となりました。新たにといってもね、たいしてかわったわけではないのですよ。ただ数人を削除しました。そんなことを繰り返しているので、携帯電話のメンバーはだいぶ減りました。

 たぶんそう遠からず、たぶん数年で、ぼくの携帯電話には、指を折って数えることのできる数人が残るだけとなるでしょう。間違いないな。


 携帯

 指が、いつもより慎重だ

 押すことはとても簡単なのだけどね

 何度か練習をした

 けどこんなにむずかしいとはね

 練習しなけりゃ

 きっと捨てることなんて、なんてことないよ

               深津 勝