少し首をかしげています。なにかっていうと、じつはぼくの朝の起き方についてのことなんです。最近はね、もっぱら、朝起き出すのにそれこそ床からウダウダノソノソなんて表現がぴったりなぐらい、とにかくだらしない起きかたをするのが日課なのです。えっ、それがどうかしたのかって?


いえね、べつにそれほど意味はないのです。ただ思うに、ぼくが小さいじぶんはね、目が覚めればパッと飛び起きたような、そんな気がするのです。うっすらだけどそんな記憶があるんだね。だから最近の起きかたがちょっと気になっただけです。


まあ、とにかくどうでもいいようなことばかり気になる毎日なのです。


ぼくは起きると、何を隠そう3階の屋根裏部屋にいつも直行です・・・べつに隠さなくてもいいね。


でね、机の前の小さな窓を開けます。この小さな窓から見える、目の前に広がる空き地を眺めるのが気持ちよくてね、たまにだけど、うんと早起きしてしまって、まだ薄暗いのに、それでも眺めています。アホですね。


空が明るくなり始めると、鳥の声が聞こえてきます。連中は早起きですね。ときどき住まいの前の電線に鳩のツガイがやってきます。そんでもって彼らはぼくが置いてある水がめで水を飲みます。


鳩のかたわれが、オスかメスかわかりませんが、電線に残ってあたりを警戒しています。目がきつくなっています。そういう風に見えます。でね、いつも思うのだけど、その警戒を怠らないもうかたっぽの鳩は、いつも水を飲みません。カワリバンコに飲めばいいのにね。のどが渇かないのかなぁ。


朝っぱらからそんなさまを眺めていて、アホなぼくはニコニコしています。そんな朝と青い空が好きです。大好きです。



sora



   ながいあいだ空をさがしていたようだ

   そこにはどんな空があるのだろうとね

   空は平等だね

   もっとたくさん旅に出たいな

   いろんな空がみれるからね

   空は平等だね

          深津 勝