大いなる力 1

          



                大いなる力 1

なんだか世間がフッと明るくなり。一生懸命悩んでいたことが、なんともちっぽけで間抜けなことだったと思ったのです。突然でしたけどね。でね、そんな、なんていうか少しばかり環境が変わってきたと感じることが、今まで生きてきたなかで何回かありました。


そして今が、その何回にプラスされる「何回プラス1」の時期だと、そう確信じています。なんだか妙に確信しているのです。


さてと、毎日がそれこそとんでもなくバタバタワサワサしている半年を、今まで経験したことがない状況で年末から過ごしてきました。もちろんそれは、すべて自分の行いに起因することで、他人様のせいになどすることはありません。だから、それだけ、ちょっと深刻でしたね。


まぁ、そこいらの悩みなんぞはしつこいですけど他人様にはどうでもいいことで、なんとも妙に世間が明るくなったのでそこいらのことをちょっと聞いてもらえればいいなと、そんなふうに思ったしだいです。


ぼくはよく本屋へ行きます。本屋でアッチコッチ眺めている時間が大好きです。店の入り口の、商品を紹介するには一番良い場所、そんなふうに思うあたりによく「生き方についての指南書関連」の本がおいてありますよね。


だからぼくらの社会は、読書人は、そっち関係の指南書が大好きで、でもってきっとたくさん売れているんでしょう。ぼくなんかも考えてみると、神童と言われた小学生の頃は・・・


えと、ここいらの表記に見られる小さなことは、どーか軽く流してくださいね。いちいち腹をたてていると、具合が悪くなりますよ。なにしろ間違いなくぼくは神童だったのですから。すくなくともぼくのごく近い範囲では、親戚では、親からみれば・・・そう思われていました。


とにかく、ぼくが短期間だけど神童であった幼少の頃は、毎日学校の図書室で偉人の伝記を読み漁ったものです。ほんとです。とにかく偉い人の生き方に感動して、感動して、かんどう・・・だけしました。


なもんだから、感動はしてもそれら偉人の生き方に順ずることはかなわず、思いっきり好きな道を歩んでいるわけであります。だからといって、それら学習効果がまったくないというわけではないのですよ。


ちっとはあります。たとえば偉人は好色だとか、小さなことにこだわらないとか、借金は大きいほど大人(タイジン)だとか、そこいらはちゃんと実行をしています。(えと好色はそれほどでもありません)


とにかくいろいろな指南は、そのときは妙に感動したり、手を握り締めて「よーし、この先はこの石井先生(仮名)と同様なスバラシイ生き方をするんだ!」などとこぶしを振り上げたりします。本を読んでから数日は続きそうです。


有名な某先生の書物を読んだ友人は、4日続けたといって自慢してましたね。ぼくの場合は、たいへんお恥ずかしいのですが、感動は1時間程度です。はい。


そんなぼくですが一つだけ妙に信じ込んでいることがあります。それは簡単に言うと「大いなる力」です。ぼくらみたいにたかだか100年の生を全うすることしかできないちっぽけな人間が想像もできない「大いなる力」です。それは神と呼ばれたり創造主といわれたりもしますが、ぼくにはそっち方面の素養がないので、アッチコッチに存在されるとされる神様関係は、申し訳ないのだけどよくわかりません。


ただし、なにかに限定できない、ぼくらちっぽけな人間には表現できない、そんな大きな力があるな、そんなふうに感じるのです。でもってそんな力が、今回のぼくの確信の原点なのです。やっと最初にもどりましたね。


さてと、だいぶ長くなったのでこの続きはまた次回に。




  心の旅


  どんだけ悩んでも、どんだけ恨んでも

  どんだけ悲しんでも、どんだけ呪っても

  どんだけ傷ついても、どんだけ疲れても

  どんだけ痛んだとしても

  生きていることは素晴らしいとおもう

  
               深津 勝